孤独です

ちょっと前に、
サラリーマン時代にお世話になった先輩から連絡がありました。

 
 
「あれからど~よ。調子は。」(先輩)

という感じ。

 
 
「あれから3年近く経ちましたね。随分と生活は変わったと思いますよ。」(まっくす)

とこんな感じの返し。

 
 
 
私は考え方も違うサラリーマン時代の知人には
全く連絡を取っていませんでした。

 
結果が出るまでは連絡なんてしない。

自分にそう言い聞かせていたのかもしれません。
 
 
 
 
しかし、ある程度の結果がでると、
連絡を取ること自体しようとも思わないというか、忘れていました。

 
自分に余裕が出てきて、
連絡取ることなんて何の意味も無い。

そう感じているのかもしれません。

 
 
 
数年経つうちに、
たま~に連絡があります。

 
今回もそのうちの一つ。

 
 
かつての貧乏街道まっしぐらの状態から脱却し、
昼食をたまにおごってもらっていた立場も逆転していました。

 
 
あの頃の収入とは天と地とも言える状態を
先輩は動揺しながらも理解してくれた様子。
 
 
 
その先輩はその道20年近いベテランで、
その分野ではかなりの知識を持っています。

そして毎月のサラリーは残業代を含めて月25万くらい……

 
 
年収で400万円あればいいほうです。

当時の私から言えばうらやましい金額ですよ。

 
 
話を聞いてみると、
その先輩自体はそれほどお金には困っていない様子で、
私に連絡をしてきた理由は他にありました。

 
 
私も面識はある人で、
当時は一緒に仕事もしていたAさんに
仕事を紹介してくれないかということでした。

 
 
そのAさんの懐事情は大体の推測はつきます。

当時の私とほとんど変わらないくらいです。

 
 
私は断る理由も無いので、
「いいですよ。とりあえず久しぶりに飲みにでも行きましょうか。」

と軽い感じで対応。

 
 
数日後、博多駅の近くの居酒屋(とおりもん)に集合しました。

 
数年ぶりの再会。

 
私はちょっと遅れて到着すると、
2人はすでにほろ酔い加減でした。
 
 
私を含め、
見た目はさほど変わってませんでした。

 
とりあえず生ビールをごくごくと飲み干し、
当時の思い出話などで盛り上がりました。

 
 
次第に仕事の話もしていきました。

 
私も彼らの業界に5年ほどいましたが、
仕事内容や収入が悲しいほど劣悪であることを知っています。

 
 
思ったとおり、
私がいた頃よりももっと厳しい状況になっていました。

 
 
この先仕事があるのかどうか、
続くかどうかもよく分からない状況。

 
精神衛生上、非常によくないです。

 
 
知人もその道10年以上のキャリアを持っていますが、
今まで勤めてきて、
この先に何か希望が見えるのかどうか聞いてみました。

 
「ずっと悪くなる一方だし、これからもそうだと思う。」(知人)

とのこと。

 
私は内心、
彼らには危機感ないのだろうかと思いました。

 
 
そして、それに伴って何かしているのかと聞いてみても、
ない模様。

 
目の前の問題から逃避し、
周りに流され、
お酒を飲み、玉やコインを増やしに行き、
ひと時の快楽へと何もかも忘れたかのように。

 
 
次第に私の仕事や収入の話に移り、
それを聞いて知人は現状を変えたいとのこと。

 
 
先輩には事前に今の自分のことを伝えていましたが、
知人にも同じようなことを言い伝えました。

 
あの頃とは、
収入、時間、精神的なことまで、
全てがステップアップできたと。

 
サラリーマンと独立した者との違いとかも話しました。

 
 
飲みながらでしたが、
知人の心にも少しは何かが伝わったようでした。

 
 
ですが、このように人に伝えることはよくあることです。

ほんの少し心にも響くのでしょうが、
それで行動する人はほとんどいません。

 
 
私には理解不能ですが、
人はしたいと思うだけで、
その次の行動を取らないことが多くあります。

 
 
そんなに困ってるんならやればいいのにって思います。
 
 
 
なので、私もそこに思い切り感情を突っ込むことはありません。

 
結局やるもやらないも本人が決めればいいことですし、
強制することでもないし、
ちょっとした何かきっかけにでもなればいいと思ってます。

 
 
多くの人を見てきましたが、
最初は興味があったんだと思います。

 
 
しかし、多くは次に何をすればいいのかさえ聞いてこないことが多いです。

 
 
なので、そんなもんです。

 
この飲みの場も、
所詮『飲み』だったんでしょう。

 
 
「また連絡しますね」(知人)

 
なんて連絡先を交換しました。

それから数ヶ月。

 
連絡はありません。

 
 
 
結局はその知人の人生は以前と変わらずのようです。

 
 
私はこれ以上彼らに何かを話すことは無いです。
(もちろん聞かれれば答えるんでしょうけど……)

 
また数年後に会うかもしれませんが、
そのときにまたお互いがどう変わっているか楽しみです^^
 
 
 
この様に、
チャンスは突然現れては、
サッと離れていきます。

 
知人はチャンスを掴むことはできませんでした。

 
 
人生とはこの様に決断の連続です。

 
最善の選択ができるように、
日ごろから癖を付けていかなければいけません。

 
 
チャンスは知らぬ間に近づいては離れていきます。

いち早くチャンスに気づいた者だけがチャンスを掴めるんだと思います。

 
 
まあ、ネットビジネス自体はそれほど大それた話では無いと思うんですけどね……

 
 
 
日本では起業とか、独立とか、社長とか、
そういう言葉がすごいことなんだという風潮がありますよね。

偉いとか。

 
 
しかし、話して見れば分かりますけど、
普通の人とそんなに変わらないです。

 
 
私の先輩はその道20年なので、
その業界ではスペシャリスト。

 
 
技術も知識もすごいものがあります。

 
私もその業界にはいましたが、
能力の差は天と地との差がありました。

 
 
それと同じで、
私は起業・独立という勉強を少し頑張っただけなのです。

 
才能でも何でもありません。

 
 
ラーメン屋で10年修行した人の味は、
ラーメンの味ではすごいものがあります。

 
 
私が作るラーメンなんて遠く及びません。

 
 
 
多くの人は雇われているので、
社長という肩書きに恐縮しているようですが、
とてつもなくすごい人間ということではありません。

 
力を注いだ方向が違うだけなんですね。

 
 
20代半ばの頃、
ある社長さんに言われたことがありました。

 
 
「特殊な技術がいるなら、その技術を持った人を雇えばいい。」

 
 
その必要な技術は社長にはありません。

しかし、その会社はその技術を保有していることになります。

 
 
「東大卒の人を雇えばいい。」

「資格を持った人を雇えばいい。」

 
 
明らかに、東大卒の人はすごいと思いますし、
弁護士資格を持った人はすごいと思います。

 
日本料理を料亭で10年修業した人が、
和食を極めました。

 
その修行と同じくらいの情熱と努力をビジネスに注いでいたら、
そちらでも恐らく極めることができたでしょう。

  
 
弁護士資格を取得した人が、
同じくらいの時間とお金をかけてビジネスを勉強していたら、
月収50~100万円くらいは簡単に稼げるはずです。

 
難関資格取得者、IT技術者、製造業、農業、…

 
 
これらの職種の人や技術者の人っていうのは、
もし低所得であったとしても、

 
ビジネスで月収100万とか200万稼いでいる人たちと比べて、
はるかに高度なことをやっています。

 
 
 
料理の修行をする人がいる。

技能の修行をする人がいる。

運転の修行をする人がいる。

それぞれの業務をこなせるように修行する人がいる。

 
 
起業した人は儲けを出す修行をした……

 
 
 
もちろん、立派な社長さんは沢山います。

しかし、社長が相手となっただけで立派だと決めるのはちょっと早すぎです。

 
 
 
社長という肩書きなんて、
役所に手続きに行けば、
あっさりと簡単に手に入れることができます。

 
素晴らしいとかありがたいとか特にありません。

 
 
たまに社長というものを、
さもすごいことのように言う人がいますが、
自分でバカだと言っているようなもんです。

 
 
お金があれば高級な人とかもありません。

おかしな人も沢山います。

 
気にする必要はありません。

 
 
 
何かの部分においては絶対にあなたのほうが上です。

 
お金を持ったとたんに態度が大きくなる人がいますが、
はっきり言って何か勘違いしてると思います。

 
そのうち干されます。

 
 
 
当たり前ですが、
相手が優れていると思う部分には素直に認めるべきですし、
あなたもその人にはない優れた部分を持っているわけですから、
堂々と自信を持って行動していければいいと思います。

 
 
そういう人は多かれ少なかれ輝いて見えますし、
興味を持たれます。

 
 
 
 
【追記】

先輩と知人の話には続きがありまして、
先輩達と久しぶりの飲み会を終わって店を出た後、
知人と二人でしばらく話しました。

 
 
知人の心には根拠のない何か明るい材料を見つけたかの様でした。

そして、必ず連絡を取り合おうと言って別れました。

 
 
2ヶ月程たったある日。

ふと気になって知人にメールしてみました。

 
 
「あれからどうです? 何か変化はありました?」(まっくす)

「今先輩と飲んでます。」(知人)

「今の仕事をなかなか辞めることができず…」(知人)

 
 
 
時間は自分で作るもの。

ネットビジネスは他の仕事をやりながらでもできるし、
最初はそのほうがいいかもしれない。

 
 
私は逆にいつでも始められるという変な安心感を与えてしまったのでしょうか……

 
 
 
 
【さらに】

私の知り合いにパチプロがいます。

 
私よりも幾つか年下ですが、
パチンコやスロットをプロとしてやっているそうです。

 
 
私は全くギャンブルをやらないので分からないのですが、
このご時勢にギャンブルで利益を発生させるのはすごいなと感じます。

 
 
数年前までは年間で数百万単位で収益が上がっていて、
それだけでも生活ができていたそうです。

 
実際には、サラリーマンを続けながら収益は娯楽や車やマイホームといったものに変わっていったそうです。

 
しかし、去年の収支は100万くらいだそうです。
パチンコ・スロットとしては上出来と思いますが、
それで生活はできません。

 
 
生活できたとしても、それは自分自身での労働作業です。

開店と同時に入店し、閉店まで無限と思えるほどの回数のボタンを押します。

 
もし400万円稼ごうとも自由になれるかどうか。

 
 
私だったら少しずつでも収入の発生源を移行していこうとするでしょう。

 
 
 
ネットビジネスのことを少し話しましたが、ピンとこなかった様子です。

まあ無理に進めるものでもないので、
私もそれっきり話はしていません。

 
 
真剣に教えてくれと言われれば一生懸命に教えますが。